こんにちは、ザビリオです。
2023年にiPhone15 Proを購入し、Momentレンズを合わせて使用しています。
ProではないiPhone12を使っていたときは特になにも感じていなかったのですが、今回iPhone15 Proを使い始めてみると純正カメラapp上での動作が不安定に感じました。
MomentのPro Cameraアプリも含めて、動作について書き出してみようと思います。
使うカメラアプリと気になっている点
iPhone純正「カメラ」アプリ
1つ目はiPhoneに最初から備わっているカメラアプリです。純正カメラアプリのメリットとデメリットを私なりに挙げると以下のようなところかと思います。
メリット
- 無料で使い始めることができる
- ナイトモードなど、Appleの強力な補正機能が使える
デメリット
- Momentレンズを使ったとき、動作が不安定 (詳細は後述)
- 自動であれこれやってくれるので細かな設定をしづらい
個人的にはiPhoneのカメラアプリはかなり優秀で、特にナイトモードは手持ちで夜景を綺麗に撮ることができるという点でかなりメリットの大きいカメラアプリだと思います。
Momentレンズ無しのときは自動検出でポートレートモードを適用してくれたり、気軽に写真を楽しむにはこのアプリで十分、というようにも思います。
「Pro Camera by Moment」アプリ
一方、Pro Camera by Momentアプリでも同様にメリットとデメリットを私なりに挙げると、以下のようになると思います。
メリット
- Momentレンズを組み合わせても動作が安定している (詳細は後述)
- ISO、フォーカス位置、シャッタースピードなど細かな設定ができる
デメリット
- 初期費用がかかる(600円)
- ライトトレイルやタイムラプスは追加料金が必要(各600円 or 両方で700円)
- ナイトモードなどの純正カメラアプリにある補正機能が使えない
Moment純正アプリであるPro Camera by Momentアプリは、有料アプリだけあって細かなパラメータをマニュアルで設定することができます。
機能に対して金額は高くないと思う一方、純正カメラアプリで使えていたナイトモードが使えないという点が大きなデメリットかと思います。
広角カメラ(1x)にレンズを装着した際の動作
各アプリのメリット・デメリットで挙げた項目の中に、「Momentレンズを組み合わせたときの動作」というものを含めていました。
純正カメラアプリでMomentレンズを使うと動作が不安定になるということなのですが、実際の動きを画面キャプチャしたので掲載してみようと思います。
どちらも18mm Wideレンズ[M-Series]を装着したiPhone15 Proでの動作画面です。
純正カメラアプリ
まずは純正カメラアプリを開いた状態を画面キャプチャしたものです。
カメラの前に手をかざした際に画面が切り替わり、レンズの側面が撮影領域に写り込んでいることが判ります。
人が写ってしまう関係で画面下部をクロップしているのですが、レンズの側面が写り込んだ際には右下にマクロのマークが表示されています。
このことから、自動的にマクロモードに切り替わる際にカメラが超広角カメラに切り替わり、広角カメラに装着したレンズの側面が写り込んでしまっているのだと思います。
この挙動は、TeleやFisheyeレンズを装着した場合でも同様に発生していました。
Pro Camera by Momentアプリ
次に、同じ構成でPro Camera by Momentアプリを開いた画面をキャプチャしたものです。
先程と同様にレンズの前に手をかざして動作を確認しているのですが、このアプリ上では自動でカメラが切り替わるような挙動は発生しませんでした。
メリット・デメリットで挙げたとおり、Pro Camera by Momentアプリではナイトモードを使えないというデメリットがあります。
しかし、ストレスなく撮影するという観点で日中での使用においてはこちらのアプリの方がかなり使いやすそうに感じます。
望遠カメラ(x3)にレンズを装着した際の動作
続いて、iPhone15 Proの望遠カメラ(x3)にMomentの58mm Teleレンズ[M-Series]を装着した際の挙動を掲載してみます。
純正カメラアプリ
まずは純正カメラアプリで開いた画面です。
最初、1xカメラと同じ挙動が起きているのかと言う視点で見ていると動作が理解できず、「??」となってしまいました。
どうやら以下の順序でフォーカス位置を確定させているのだと思います。
- 広角カメラで撮影対象の位置を把握する(画面には広角カメラの映像をクロップしたものが表示される)
- 望遠カメラでフォーカス可能な位置関係であれば、カメラが望遠カメラに切り替わる(画面も望遠カメラの映像に切り替わる) ※フォーカスできない場合は広角カメラのまま
- 撮影対象が変化すると、再度広角カメラに切り替わりフォーカス可否を判定する(画面はまた広角カメラの映像をクロップしたものに切り替わる)
- 望遠カメラでフォーカス可能な位置関係であれば、カメラが再度望遠カメラに切り替わる(画面も望遠カメラの映像に切り替わる) ※フォーカスできない場合は広角カメラのまま
ざっくり書くと、「広角カメラで距離感に当たりをつける→広角カメラのクロップ or x3カメラのどちらかで撮影」という動作なのだと思います。
そのため、レンズを外した状態でx3の設定にした状態で望遠カメラでフォーカスができないであろう至近距離で写真を撮り、写真アプリからEXIFデータを確認すると、撮影レンズと画素数が”24mm/f1.78, 12MP”の情報になっていました。
3倍カメラ+Teleレンズの映像を確認できるのは望遠カメラに切り替わってからになるため、使用感としてやや悪いというのが率直な感想になります。
Pro Camera by Momentアプリ
続いてPro Camera by Momentアプリでの動作です。
やはりPro Camera by Momentアプリ上では問題なく動作しているように見えます。
挙動を見る限りはPro Camera by Momentアプリを使うほうが圧倒的に使いやすそうなのです。
しかし、やはりナイトモードが無いというのが弱点で、夜間は純正カメラアプリを使う方良いのかな、と思います。
まとめ
今回、Momentレンズを装着した状態で純正カメラアプリを使うと動作が不安定だったため、どのような動きをしているか広角カメラと望遠カメラのそれぞれで確認してみました。
広角カメラ、望遠カメラそれぞれを使用している場合において、以下の挙動をするものだと理解しました。
- 純正カメラアプリで広角カメラ使用時は、マクロモードに切り替わった際にレンズ側面が映り込む
- 純正カメラアプリで望遠カメラ使用時は、フォーカスを合わせるたびにレンズ側面が映り込む
- Pro Camera by Momentアプリ使用時は、どちらのカメラでも挙動は安定している
これらのことから、以下の通りの使い分けを行うのが良いと思います。
- 基本的にはPro Camera by Momentアプリを使用する
- ナイトモードなど純正カメラアプリ特有の機能を使いたいという状況では、以下に注意しながら純正カメラアプリを使用する
- 1xカメラ使用時には、近距離撮影をしない
- 3xカメラ使用時には、フォーカス時に映り込むレンズ側面を避けた位置でフォーカスを合わせて3xカメラの表示に切り替わるのを待つ
とはいえ、純正カメラアプリはOSアップデートや設定の変更で諸々挙動も変わることが予想されるため、どの状況でどちらのアプリが便利なのかは折に触れて確認すべきなのかな、とも思いました。
Momentレンズを使われている方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。