こんにちは、ザビリオです。
今年の夏にLeica D-LUX (Typ109) を購入し、食べ物を撮るカメラとして愛用しています。
もともと私はAPS-Cのカメラばかりを使っていて、フォーサーズのカメラにはあまり関心がありませんでした。
それでも、食べ物用にと買ってみたD-LUXが思いのほか自分好みの写真を連発してくれるため、このカメラの実力として他のセンサーサイズと比べたときにどの程度の絵が撮れているものなのかを把握するために数字で比べてみました。
ボケ量を計算する
以前、標準画角でのボケ量の大きさについて、センサーサイズ別にグラフで比較していました。
ここではYouTube動画で解説されていた「空気感」をAPS-Cのカメラで引き出せるかどうかというところを考えて比較をしました。
ここでは、上のサイトで最後にグラフ化していた「A4用紙上でのボケ量」について、D-LUXの広角端の画角である24mmの焦点距離で比較してみます。
焦点距離24mm (35mm換算) におけるA4用紙上でのボケ量
早速ですが、計算した結果をグラフにすると以下の通りになりました。
縦軸がA4用紙上でのボケの大きさ、横軸がf値です。
グラフ上に青色で横棒を入れているのは、フォーサーズセンサー×f値1.7を通る横線で、D-LUX (Typ109) で設定できる最も低いf値=1.7のボケ量を意味しています。
グラフから、D-LUX (Typ109) で絞り開放したときの条件がAPS-Cやフルサイズのカメラのどのf値に対応するかを読み取ってみると、以下のように読み取れます。
- APS-C: f2.4
- フルサイズ: f3.5
- 中判: f7くらい
ほかセンサーでどの位置づけに来るかを比較できるとイメージがしやすくなりますね。
D-LUX (Typ109) が、フォーサーズだけど思った以上にボケてくれる
冒頭で述べたとおり、「フォーサーズのセンサーだとAPS-Cほどにはボケない」ぐらいの感覚でボケ量にはあまり期待していなかったのですが、いざ計算してみると私がよく使っているAPS-Cのカメラと比べた場合、f2.4相当であることがわかりました。
愛用しているdp1 Quattroは35mm換算の焦点距離が28mmなので少し違うのですが、それでも最低のf値が2.8なので、dpシリーズの限界値よりもボケの大きさを大きく (または同等レベルで) 確保できるというのが意外でした。
だから撮った写真のボケに感心することが多かったんですね。
とはいえ大きいセンサーのカメラに明るいレンズを付けたほうがボケの大きな写真にできるので限界はあるのですが、D-LUXのコンパクトさでこれだけのボケ量を楽しめるというのは、まだまだ楽しいカメラだなと再認識しました。
毎日持ち歩いているんですが、引き続き携行して食べ物や日常的な風景なんかを撮って楽しみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。