Leica D-LUX (Typ109)

私が古い高級コンデジを好んで使う理由

こんにちは、ザビリオです。

最近、私はもっぱらLeica D-LUX (Typ109)を好んで使っています。

以前、下のブログで触れたことがある高級コンデジにあたるデジカメなのですが、発売日は2014/11/28と、これを書いている2024年現在で既に10年近く経過しているデジカメです。

このシリーズの最新機種ではD-LUX7が発売されていますが、そちらも2018/12/15発売と、発売から5年以上経過しています。(2018年にシルバーを発売し、2020年にブラックを発売)

今回は、なぜ私が10年も前のコンデジをわざわざ購入して後生大事に使っているのか自分でも不思議に思ったため、その理由を考えてみたいと思います。

安価に手に入る

いきなりお金の話になってしまいますが、カメラって高いですよね?笑

スマホとの棲み分けを明確にする必要があるからという点もあるのかもしれませんが、新機種が発売されてそれを購入しようとすると、簡単に10万円~30万円を要してしまいます。

最近で言えば富士フイルムのX100VIが発表されましたが、もうすぐ型落ちになるX100Vの価格を見ると中古でも20万円を超えています。(当然、最新の性能を誇る人気のカメラだからこその値段だと思います!)

価格.comで見たX100Vの価格(2024/3/8現在)のスクリーンショット。X100VIが発表されてなお20万円超。

これに対し、私がD-LUX Typ109を購入したのは2022年7月で、その当時の購入価格は8万円程度でした。同等品のLX100なら5万円くらいで手に入ります。(それでも趣味の出費としては高い買い物とは思いますが…)

現行品とのスペックの違いを理解して、自分にとって大事な部分を満たせていればいい買い物になるというのが個人的に好きな理由の1つです。

センサー”サイズ”に新旧は関係ない

写真の趣味を続けていると、ボケ量や暗所耐性などメリットがある大型のセンサーに惹かれてきます。

大型センサーを搭載したカメラ自体は以前からあり、その当時は今の最新機種と同様の金額で販売されていました。

当時フラッグシップであったようなモデルも、型落ちするとともに画素や機能の面で現行機種に見劣りするため、価格は下がってきます。

一方、センサー“サイズ”自体は物理的な大きさのため、サイズが同じであればボケ量的には新旧に関係なく同じ効果が得られるはずです。(実際には表面処理などいろいろあるかもしれませんが…)

「最新フルサイズセンサー!従来フルサイズの2.5倍の面積を実現!」なんて触れ込みがあったとしても、それは普通に中判センサーですよね笑

画素数に不足はない

最近はスマホカメラでも高画素化が進んでいて、私が使っているiPhone15ProもRAWで撮れば4,800万画素の写真が撮れます。また、上で引用した富士フイルムのX100Vも2,600万画素、RICOHのGRIIIも2,400万画素となっています。

私が使っているD-LUX Typ109は1,280万画素で、上に挙げた機種と比べると見劣りしています。

一方、現在ほど高画素化が進んでいなかった頃、自分が好きだった写真家の方がLeica M8(1,030万画素)で撮影してプリントした作品がとても綺麗であったことを考えると、写真を楽しむうえで必ずしも高画素化は必要ではないのかな、というふうに感じたりもしています。

当然高画素なセンサーとシャープなレンズで緻密に描写された画像を楽しむという観点では画素数が正義になりますが、画素数が大きくなると1枚1枚のファイルサイズも大きくなることから、撮影する対象や使い方によって、1,000万画素あれば”写真を楽しむ”には十分な画素数だと思っています。

主にコンデジをいくつかピックアップして、年代とセンサーサイズ、画素数を以下に列挙してみました。

機種画素センサー発売年
RICOH GR1,620万画素APS-C2013
RICOH GR II1,620万画素APS-C2015
RICOH GR III2,420万画素APS-C2019
FUJIFILM X100V2,610万画素APS-C2020
Leica D-LUX Typ1091,280万画素4/3″2014
Leica D-LUX71,700万画素4/3″2018
OM SYSTEM OM-1 Mark II (一眼)2,037万画素4/3″2024
Sony α7R IV (一眼)6,100万画素フルサイズ2019

発売年が経過するほど、センサーサイズが大きいほど画素数も多くなっていますが、自分の写真の楽しみ方として必要な画素数を把握していれば、少し型落ちでもセンサーサイズが大きなものを選ぶのも一つの考え方のように思います。

私の場合、スマホに比べてよくボケてくれるD-LUXの型落ちを購入してみましたが、画素やボケ量に不満なく、購入から1年半経った今でも楽しく使えています。

コンデジなので普段遣いのサブカメラに良い

最後に挙げるのは携行性です。

「古い」に関する話ではなくなりますが、メインで使っているミラーレスでは大きすぎて持ち出すことが難しい場面が多々あります。

そういう隙間の用途をカバーするためには高級コンデジのサイズ感と写りの良さがサブカメラとして非常に魅力的だったりします。

一方、サブにあたるカメラに対して高額な出費をするのはやや気が引けるという側面もあります。

このサブカメラを買いたい欲求と出費に対するためらいの葛藤によく応えてくれるのが型落ちしたコンデジだったんだな、と、今考えると思えてきます。

まとめ

今回、自分が発売から時間が経ったカメラに惹かれがちなことに気づいて、どうして古いカメラに魅力を感じるのかを考えて列挙してみました。

結論としては、「大きなセンサーサイズのサブカメラを比較的に安価に買える」というのが、自分が古い高級コンデジに惹かれる理由だと思います。

10年近く前のカメラともなると画素などスペックの点や、Wi-Fiやチルトのような機能面においても最新のものに比べて見劣りする点が多いです。

性能や機能面で自分が必要とするラインを上回っていることがわかっていれば、あえて型落ちのものを選ぶことで安価にセンサーサイズが大きな機種を購入することができる点でメリットがあります。

また、メインで使っているカメラを持っていて2台目を購入することにためらいがある場合においても、かゆいところに手が届く存在だと思います。私の場合はこの両方にあてはまっていました。

こういうことを考えていると、写真を最初に始める人にとっても最新機種はかなり高額な買い物になると思うので、少し古いカメラがニーズに合ったりしそうだな、というのが書き下してみた後の私の感想です。

コンデジが気になっている人の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Leica D-LUX