手帳活用

GTDの高度という考え方と手帳の中身について

こんにちは、ザビリオです。今回は手帳関連の内容です。

最近はどうか判らないのですが、以前、GTDという考え方が一部の方の中で流行っていました。

GTDとはGetting Things Doneの頭文字を取った言葉で、タスク管理の考え方の名前です。中身をかなりざっくり書くと、自分の頭の中にある心配事をすべて洗い出しそれらを仕分けして、今取り組むべきものだけに集中して順に取り組んでいく、という考え方です。

「すべて洗い出す」「それらを仕分ける」と簡単に書いているのですが、この洗い出しの程度や仕分けの部分に肝があり、いざ取り組もうとすると大変なのですが、これらを終えると非常に頭がスッキリした状態で目の前のタスクに取り組める、というものです。

今回はこのGTDの中に出てくる「高度」という考え方が手帳のリフィルの考え方によく対応しているなと思ったので、その内容について触れてみようと思います。

GTDとは

GTDについては冒頭で非常にざっくりと触れたのですが、デビッド・アレンという方が開発したタスク管理の方法です。これらの書籍の中で詳しく解説されています。

ネットを調べると、以下のサイトが概要を分かりやすく解説してくれていると思います。

前述のとおり、GTDでは最初に自分の頭の中にある「心配事(=気がかりなこと)」をすべて洗い出し、それらを一つずつ仕分けします。

仕分けをする時は以下のカテゴリに沿って分類することとされています。

“ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術” より

この仕分けのカテゴリのうち、右上の「望むべき結果」に記されている項目のうち、”他の人に任せた事項”以外の項目が「将来への見通し」に関わる内容となっていて、今回の主題である高度に関する部分になっています。

将来への見通しを高度別に分ける

先に紹介した「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編」の中で、第11章〜17章にわたって将来への見通しについて解説されています。

ここで、「将来への見通しをどの高さから俯瞰するか」という観点で、この「望むべき結果」の項目を高さで表現しています。その中身は下の表のとおりとなっていて、上にいくほど俯瞰のレベルが高く、下にいくほど直近の視点になっています。

項目高度概要
目的/価値観5,000 m自分や組織の存在意義は何か
構想(ビジョン)4,000 m長期的な成功のイメージはどうであるか
目標/ゴール3,000 m何を達成したいか
注意を向けるべき分野2,000 m維持していかなければならないことは何か
プロジェクト1,000 m何を終わらせなければいけないか
次に取るべき行動0 m必要な行動はなにか

ここでは、上位の高度のものほど重要ということではなく、それぞれの高度が等しく重要で、高度5,000mが不確かだと次に取るべき行動が誤ったものになり、高度0mを軽んじると物事が進まなくなるという点に注意が必要とされています。

高度については以下のブログでも分かりやすく解説されています。

手帳のリフィルは高度別に構成されているものが多く見える

ここで、GTDから離れて手帳の方を見てみたいと思います。一言に手帳と言っても色々なものがありますが、ここではフランクリン・プランナーやライフデザイン手帳のような、ワークに当たる部分が組み込まれている手帳を指します。

ライフデザイン手帳
created by Rinker

これらの手帳では、自分の役割や達成したいことなどから自分の価値観(高度5,000m)を明らかとし、その価値観から順に下位の高度を明確化していくという手法が取られている様に見えます。

このアプローチの仕方やリフィルのデザインは手帳によって異なるものになっている様に思えます。

綴じ手帳はすべてセットで1つの商品になっていますが、システム手帳は内容を組み替えたり、自分で印刷したりしてオリジナルの構成を作れることがメリットだったりします。

システム手帳ユーザーにとっては、どの高度にどのページが対応しているかを把握しながらいろんな手帳を見ることがオリジナルの手帳を構成するのに役立ちそうだと思います。

自分自身、既製品の綴じ手帳やYouTuberさんの発信などを参考にしながら手帳の使い方を少しずつアップデートしているつもりなのですが、改めて手持ちの手帳などを高度別の視点で見直しつつ、特定の高度に足りない要素があったら追加していってみようかな、と思いました。

まとめ

今回の記事では、GTDというタスク管理の手法のうち、将来の見通しを見るうえでの高度という指標があることを紹介しました。

この高度という指標が市販の手帳に対応していそうに感じたので、自分の手帳にどの高度の要素が足りないかを見ながらリフィルを追加していければいいなと思いました。

システム手帳のユーザーでリフィルの構成に迷っている方や、リフィルを自作している方のご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。