その他革製品

革靴は長く使えると思っていたけど、種類によっては寿命が大きく変わることを知った

こんばんは、ザビリオです。

いきなりですが、このタイトルの記事をアップしていながら、私はあまり靴にこだわりなどは持っておらず、知識もあんまり持っていない人間です。

手帳など革製品は好きなので革小物なんかは複数持っていて、どれも長く愛用していますが、革靴 (ここでは”ビジネスシューズ”のニュアンスで使います) 自体は仕事でしか使わず、前職も現職も職場では作業服に着替えるため、さほどこだわりなく使っていました。

持っている革靴の中には本革製のものと合皮製のものがあり、合皮製は履き潰し、本革製はメンテナンスをすればずっと使えると思い込んでいたのですが、つい最近、メンテナンスをしてくれるお店で本革製の靴の方に「メンテナンス不可」の診断を受けました。

靴好きの方からすると多分当たり前の話なのですが、自分的に新たな知識であったため、メモとしてブログに書き記してみようと思います。

自分と同じく革靴の知識がまだあまりない人のお役に立てば幸いです。

本革と合皮について知っていたこと

革靴は素材でかなりざっくり分けると、本革製合皮製に分けられると言われています。合皮製の方はフェイクレザーと呼ばれるのに対応して、本革の方はリアルレザーとも呼ばれるようです。

本革製は革を使っているので質感が良いほか、その伸縮性から使うにつれて足に馴染んで履きやすくなるというメリットがあります。また、日々の手入れをしっかりとしていれば長く履けるという点もメリットです。その反面、合皮に比べると購入時の値段が張るほか、雨に弱かったり定期的な手入れが必要になると行ったデメリットもあります。

一方、合皮安価に購入できる他、履き潰すことを前提としているので少々雨に濡れても意に介さず気軽に履けるというメリットがあります。反面、近年わかりにくくなっているとはいえ、本革に比べると見劣りするほか、履き潰すことが前提なので都度買い替えが必要になります。

このくらいが自分も把握していた情報です。

今回修理を依頼しようとした靴

今回、靴屋さんに修理を依頼しようとしたのはこちらの靴です。

カテゴリとしては本革の靴

基本私は靴に頓着しない人間だったので普段は合皮のものばかり履いていたのですが、この靴は私が初めて購入した本革の靴でした。

3万円くらいだったので革靴にしては安い部類なのですが、歩くとコツコツ音がなったのでちょっとうれしくなったのを覚えています。

「手入れすれば長く履ける」と聞いていたので、ソールがすり減ってきたら交換をしつつ、たま〜に靴磨きセットでクリームを塗り込んだりして、そこそこにメンテナンスをしつつ使っていました。

「ソールの張り替えで履き続けられるなら、この靴を長く履けばいいや」というノリで考えていました。

修理しようと思った箇所

修理を依頼しようと思ったのは、内張りの布が剥がれてきた部分を縫合してもらおうと思ったのがきっかけでした。

写真の、特に右側の靴の右側面がわかりやすいのですが、内張りの裏地が剥がれてきていました。

靴の修理屋さんにLINEで見積もりをお願いすると、縫合自体は10cmあたり2,200円で対応してくれるとのことだったので、持ち込んでみました。

ところが、実物を見てもらうと諸々劣化していて、本気で修理するなら10万円近い費用が必要であることが判りました。

修理が必要だった箇所

「本気で修理するなら10万」と一言で書きましたが、どこまで修理するかで費用は異なるようで、簡単に説明してくれました。

縫合自体は当初LINEで教えてもらった通り2,200円ということだったのですが、裏地の損傷も進んでいるため、2,200円で縫合したとしてもボロボロと裏地が崩れてすぐに剥がれ、修復と損傷のイタチごっこになる可能性が高いということでした。

これをもとから断つには裏地を張り替えるのが良いということなのですが、靴をパーツごとにバラして裏地を張り替えるので、片足3万近く必要ということでした。

更に、ソールも派手に割れていたので、ソールの割れを修復するのに両足で2万円程度ということでした。

総額で8万円程度。ざっくり10万円ということです。初めて手入れをしながら長く履いた靴であったため愛着はあるものの、購入価格3万円であることを考えると、修理に10万円をかけるのはなかなか気が引けます

完全に壊れるまで履き潰そうかとも思いましたが、ソールの割れの入り方がなかなかなので、「壊れるタイミング」においてはカカトがボロっと落ちて大変なことになりそうということでした。

本革にも色々あるらしい

この話をしているタイミングで、靴の種類についてもチラッと説明してくれました。

部分的に劣化する材料

私が履いていた靴は内側が合皮であったほか、ソールの部分にもゴムのような材料が仕込まれているということでした。

合皮は水分を吸収することで加水分解によりボロボロと劣化することは避けられないということでした。また、ゴムなどの材料についても、経年劣化により割れてしまうことは避けられないということでした。

今回診てもらった靴は裏地が合皮、ソールの一部にゴムが入っており、見事に経年に耐えられない箇所から損傷してしまっている状況でした。

劣化する材料がなければ強い

同時に伺った話によると、長持ちする靴というのはおおよその材料が革で作られていて、修理を施すことで10年、20年と長く履けるということでした。

上を見たら高価な靴はたくさんあるのを知りつつ「これで十分」と思って3万円の靴を使っていたのですが、高価なもの(オール革のものが高価と仮定しています)は寿命が20年程度あるのに対して私が使っていたものの寿命が5年程度であったことを考えると、高価な靴にはデザインや伝統以外の理由があったのだな、と妙に納得しました。

今回、修理費用が8万円を出せば愛用していた靴を修復してもう一度履けるようになりそうではあったのですが、そのお金を新しい靴に回して、次は長く履ける靴を購入したいな、という結論に落ち着きました。

どこかでオール本革の靴を買いたい

今回、靴に対してさほど関心を持っていなかった自分にしては長く愛用していた靴を修理に出そうとしたことをきっかけに、長持ちする靴とそうでない靴の差を教えてもらえました。

自分は定期的にモノを入れ替えるよりも、長く愛用できるものを1つ持ちたいという嗜好があるので、買う靴を選べば長く履けるというのは興味深い話でした。

この話を聞いたことで、俄然オール本革の靴に興味が湧いてきました。

まだまだ靴に関する知識が無いので、少し調べたり店の人に聞いてみたりしつつ、数足程度長く愛用できる靴を購入してみたいなと思います。

現時点ではまだ関心が湧いたというところなのですが、せっかく教えてもらった知識を備忘としてまとめつつ、新たな靴を購入したタイミングでまた更新をしてみたいなと思います。

素人の記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。